「ワクチン接種率25%まで低下」 新型コロナ流行期第9波はどうなるのか?【谷龍哉】
■毎年7月~9月に流行期がやってくる!?
これまでの新型コロナ流行期(注7)
流行期 致死率
第1波 2020年1月~5月 5.34%
第2波 2020年7月~9月 0.93%
第3波 2020年10月~2021年2月 1.82%
第4波 2021年3月~6月 1.88%
第5波 2021年7月~9月 0.32% デルタ株
第6波 2022年1月~6月 0.17% オミクロン株(BA.1/BA.2)
第7波 2022年7月~9月 0.11% オミクロン株(BA.5)
第8波 2022年10~1月 0.18% オミクロン株(BA.5/BQ.1/BA.2.75)
このデータを見ると分かる通り、毎年7月~9月に流行期がやってきています。ここ3年分のデータしかないため、今年も流行期がやってくると強く言えませんが、目安には出来るんじゃないでしょうか。
そして、新型コロナ第9波として流行の兆しを見せているのが「オミクロン株(XBB.1.16/XBB)」という変異株になります。
冒頭で書いたように、オミクロン株(XBB.1.16/XBB)は今までに新型コロナウイルスへ感染した人でも再感染する可能性があり、この変異株に対して新型コロナワクチン接種率が5回目で約25%と減少傾向にあります。同時に、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行しているのが今の日本です。
新型コロナ感染症対策を緩和していくことは、新型コロナウイルスと共生していくには避けては通れない道なのが現実であり、これからは今まで以上の自助(自分自身や家族の身の安全を守ること)が求められる環境になると感じています。
本格的な流行期が訪れる前に、この3年半を通して身につけた感染症対策をいま一度思い出しながら、国民一人一人があらためて感染症対策を生活へ取り入れて行くことが、今の私たちに出来る新型コロナ感染症対策なのではないでしょうか。
注) 7)新型コロナ第8波 死亡が多くなった要因 専門家の考察や対策は 2023年2月24日 https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20230224c.html
文:谷龍哉